2010年01月11日
南アフリカレポート
「年初も資源価格高騰」
昨年は金が25.34％、銀が44.53％、プラチナが114.36％、パラジウムが49.59％上昇した。
資源国である南アにとっては景気の底支えとなった。
今年も年初から金が3.85％、銀が9.23％、プラチナが7.3％、パラジウムが4.71％上昇している。
中国を中心した自動車販売の増加がこれら資源需要を増加させている。
昨年は中国と豪が景気を回復させたが、今年は他の多くの国が景気を回復軌道にのせていく、そうなれば南アへの資源需要はさらに増加するだろう。
懸念材料はSACOB景況感指数（12月）が83.5となり前月比低下したこと、昨年の景気対策でやはり財政赤字が拡大していることだ。
ただ懸念のインフレは収まっておりインフレターゲットの3％−6％のレンジに入ってきた。
1月26日の政策金利は現状の7％で据え置かれるだろう。
また6月のワ−ルドカップへモティベーションも上昇していくのだろうが先週から行われているアンゴラでのサッカーアフリカ選手権でトーゴの選手団が武装集団に襲われ3名の死者を出してしまった。
今後の南アワールドカップ開催への悪影響が出ないことを祈りたい。
OECDは南アの成長予想を2010年は＋2.7％、2011年は+4.5％とした。
テクニカル
RAND/YEN日足
ランド円の月足は半年以上12.0挟みで推移していたが、やや水準アップで12.50へ。
日足では12月22日-23日の上昇ラインを下に切るも再度そのラインを下ヒゲを2度つけて上昇している。
12月9日-22日の上昇ラインも生きている。
5日線は上昇から横ばいへととなっている。
一目の雲の上限から大きくかい離している。
ボリンジャーバンドでは上位で推移。
日足のP&Fは上昇中である。
US$/RAND日足
ドルランド月足は08年10月、09年3月の下降ラインが生きているが09年後半は7.0-8.0で横ばい。
日足ではボリンジャーバンド下限で推移している。
1月5日-7日の上昇ラインを下抜けるかどうか。
＊一目ではなんとか雲に入らず推移。
5日線は下落から横ばいへ。
「象のいない象牙海岸」
西アフリカのコートジボアールはご存じのように「象牙海岸」という意味である。
ただこの国には象はいない。
国名の由来となった象を食べつくして豊かになった。
1960年にフランスから独立するがその繁栄ぶりは、“アフリカの奇跡”といわれ、“アフリカのニューヨーク”とも呼ばれた国である。
99年に起きたクーデターがきっかけとなり、民族・宗教の対立が表面化し、内戦となり、国は混乱した。
国は南と北に分断、北部のブアケを中心にした地域が反政府軍の支配地域になり、アビジャンを中心にした南部が政府軍の支配地域になっている。
参考♪
