2011年11月28日

P261 連邦土地銀行の債券


こうした連帯保証付き債券の安全性と、
やや趣を異にするのが、

農場抵当で担保された、
連邦土地銀行(Federal Land Bank)の債券である。


このシステムは、

12行の連邦土地銀行のうち、
1行の債券を、
残りの11行が連帯で保証する、

というもので、

各行の債券は、
実質的に、
この銀行システム全体の債券、

ということになる。


これらの銀行が設立されたのと時を同じくして、

やはり、

債券を発行する、
共同株式土地銀行(Joint Stock Land Bank)、

が設立された。


しかし、

ここでは、

1行の債券を、
残りの株式土地銀行が共同で保証する、

というシステムはなかった。


(「共同」という名称から、
各銀行が連帯で1行の債券を保証する、
と思われるが、

実際にはそうではない。


このため、

投資家としては、

これらの銀行の債券に連帯保証がついているなどと、
決して考えてはならない。)


これらの銀行は、

いずれも政府の管理下にあり、

そのどちらの債券も、
連邦税が免除されている。


しかし、

連邦土地銀行のすべての株式を、
当初は政府が保有していた、
(ただし、政府はその債券を保証しない)、

のに対し、

共同株式土地銀行の株式は、
民間の保有となっている。


共同株式土地銀行が設立された当初、

ほとんどの投資家は、

政府の管轄と連邦税の免除を、

その債券の安全性を保証するもの、

と見なしていた。


このため、

連邦土地銀行債の利回りより、
わずか1/2%しか高くない共同株式銀行債を、
積極的に購入していた。


無保証の共同株式銀行債と、
連帯保証の連邦土地銀行債を比較すると、

次のような特徴がある。


農地抵当融資制度が完全に機能していれば、
債券の保証は不要である。

それぞれの債券は、
十分に保護されているからである。


同制度が破綻すれば、
債券の保証は無価値となる。

すべての銀行が、
一斉に支払い不能となるからである。


平常時には、
連帯保証は極めて有効である。

それは特に地域的な環境の悪化を受けやすい、
農地抵当融資地域の債券について当てはまる。



農地抵当融資制度が、
前例のない新しいシステムであった、
という事実を考慮すれば、

投資家としては、

最大限の安全余裕率を取るべきであった。


連帯保証のない銀行債を、
わずか1/2%利回りが高い、

という理由だけで購入した投資家の判断は、
完全に間違いであった。

(1930〜32年に、
デフォルトとなった共同株式銀行債の多くは、

破産価格、
または、
投機的な安値、

を付けた。


これに対し、

連邦土地銀行のデフォルトはなく、

相応の安値になっても、
まだ投資適格水準を維持していた。


その理由は、

政府が、
連邦土地銀行の増資を引き受けたことに加え、

政府の監督があったからである。


これは、

連帯保証というものが、
いかに有利を示すかを示す、
ひとつの例である。


なお、

多くの州のトラスト・ファンドにとって、

共同株式銀行債は、
適法投資となっており、

保証の価値が低下した、
1932〜33年でも、
まだ投資対象として認められていた。)










参考♪



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