2012年03月13日

P394 ヘッジ取引の中間的な手法


ヘッジ取引の中間的な手法とは、

転換証券を購入すると同時に、
それと値動きが連動している普通株を売る、

というものである。


(例えば、

等価の転換で得られる普通株の半分を売るなど)。


これによれば、

普通株が大きく上昇または下落しても、
それなりの利益を手にすることができる。


将来どちらの方向に動いても、
それなりの利益を確保できるという点で、

この種のヘッジは、
最も科学的なヘッジ取引といえるかもしれない。


しかし、

こうしたヘッジ取引でも、
次の2つの条件が整っていなければならい。


普通株が急落しても、

転換証券は、
額面付近の水準を維持している。


普通株の投機性が極めて強く、

高安いずれの方向にも大きく動く。



こうしたヘッジ取引で大きな成果を上げたのは、

1918〜19年の、

ピアース・オイルの、
6%債 (1920年満期)と普通株であった。


(これについては、
参考資料の注39を参照)。


こうしたヘッジ取引で転換証券を使う代わりに、

参加証券やワラント付き証券で代替してもよい。


普通株からそれらの証券に乗り換える有利さは、
先に言及した、

ランド・カルデクスの、
ワラント債のケースでも明らかであり、

そこでは、
発行時の証券自体の有利さに加え、
さらに、
クラスA株式にも転換できるという、
多様な選択肢も大きな魅力である。


こうした証券には、
ヘッジ取引のチャンスも数多く生まれる。


このほか、

ウェスチングハウス・エレクトリック証券の、
永久投資を考えているような投資家にとっては、

普通株から、
(1929〜30年に普通株よりも安くなった時期に)、
参加的優先株へ乗り換えることが、
賢明だったと言える。


ただし、

この2つの証券については、

上位証券から下位証券には転換できないため、

そのヘッジ取引には、
特別なリスクが伴うことに注意すべきである。









参考♪



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