ジョージ・ソロス

2011年03月07日

為替市場における再帰性 14


実質金利が高く、

実質資産への、
投機的利回りが低い場合は、


短期資金が、
累積しつづける理由は、
理解しやすい。



上昇中の通貨を用いて、

資本を、
流動資産の形で保有しておくほうが、

実質資産に投資するより、
高い収益が得られるからである。


この事実を、
普遍的な一般法則にするには、

為替レートが、
頻繁に変動する場合は、

金融資産への投資が、
高収益を上げるのに対して、

実物資産への投資は、
たいした収益をもたらさないことを示す、

理論的裏づけが必要である。




短期資金は、

トレンドを、
的確にとらえることができれば、

途方もない利益が得られるのは、

すでに見てきた通りである。


短期資金は、

トレンドを、
始動させる作用も持つので、

そうなる可能性は大きい。



実物資産の場合は、
その反対で、

トレンドを、
利用することができない。



通貨の価値が、
上昇しているときは、

輸出産業は、
低迷する運命にある。

また、
下落しているときには、

大きな利益が転がり込むが、

一時的に好況だからといって、

そう簡単には、
設備投資に踏み切れない。


そこで、

利益を、
金融資産の形で保有する道を選ぶことになり、

その結果、
短期資金が膨らむことになる。



イギリスに、
典型的な例を見ることができる。

1985年に、

ポンドが、
1.10ドルを割ったとき、

輸出企業は、
記録的な利益を上げていたにもかかわらず、

事業の拡大をしなかったのである。


彼らの選択は正しかった。


翌86年には、

ポンドは、
1.50ドル異常に上昇した。


このように、

通貨の価値が、
上昇しているときも、
下落しているときも、

実質資産への投資は、
抑制され、

短期資金の蓄積が、
助長される。



もう1つ暫定的に、

長期的なトレンドの勢いが、
衰えたときは、

短期的な変動が起こりやすい、


という法則が立てられそうだ。



なぜそうなるのかは、
容易に理解できる。

トレンド追従型の大衆は、
方向を見誤ってしまうのである。



この法則は、
証拠が不十分なので、
あくまで仮のものである。

ドルが1985年に、
トレンドを逆転したときに、
確かにこのような事態が発生した。








参考♪



a_rise at 04:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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