為替市場における再帰性

2011年02月28日

為替市場における再帰性 13


3つの一般命題を総合すると、

投機は、
市場の不安定性を助長する、

ということができる。


なぜかというと、

投機的資金の流れが、
やがて逆方向に向かうから、

ではなく、

一定の期間は、
逆転する必要がないから、

である。



もし、

その流れが、
短い間に、
逆転する必要があるとしたら、


投機的資金取引は、
調整プロセスの犠牲を、
わずかなものにしてくれるので、

歓迎すべき緩衝材、

といえるだろう。


もし、

逆方向へ、
向かわなくてもよいとしたら、

参加者は、
その投機的資金の流れに、
依存するようになり、

やがて、

ターニング・ポイントに達したときに、

調整プロセスは、
それだけ、
大きな痛みを伴うことになる。




短期資金の累積に関する、
一般法則は、

1つのサイクル内で、
成立するならば、

別のサイクルでも、
成り立つ、

と考えられる。


変動相場制の、
歴史が浅いために、
信頼できる証拠は、
今のところない。


しかし、

今のところ、

この法則は、
確かに正しい、

ということができる。


投機的資金の規模は、

カーターの悪循環のときよりも、
レーガンの好循環のときのほうが、
はるかに大きかった。


1930年代は、
変動相場制が、
とられていなかったので、

現在とは、
状況が異なるが、

1930年代についての、
実験研究でも、

短期資金の移動が、
累積的に増えていることが、
明らかになっている。









参考♪



a_rise at 05:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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