―第2部 確定利付き証券 【1】
2011年08月31日
P118 事例 1
ニューヨーク・アンド・エリー鉄道の三番抵当付き延長可能債
(利率 4 1/2%、1938年満期)は、
同社の主要線路の重要区域の先取特権で担保された2つの上位債券よりも下位にあった。
しかし、
この延長可能債は、
同社の線路に対して、
4件の包括抵当で保証されていたため、
優先担保付き社債にランクされていた。
この種の債券は、
その鉄道会社に何が起ころうとも、
一般には、
安全であると考えられている。
たとえ、
その会社が、
再建手続きに入った場合でも、
元利の支払いに支障はなく、
さらに、
破産管財という事態になっても、
利息が比較的小口であるという理由から、
利払いも滞ることはないと考えられている。
しかし、
もし、
その鉄道会社が、
支払い不能に陥ったならば、
この種の債券も、
価格の急落はま免れないだろう。
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