―第2部 確定利付き証券 【6】

2011年10月28日

P192 株式時価レシオの調整は不要


「市場環境の変化を反映させるために、
どのように株式時価レシオを調整すればよいのか」、

といった質問をよく受ける。


一般に、

不況期よりも、
好況期には、
債券債務に対する、
株式時価レシオが高くなるため、

こうした質問が出るのも当然であろう。


例えば、

工業会社の通常の比率を、
1対1、
(株式時価総額と債券債務の比率)、

とすれば、

株価が上昇したときには、
2対1に、

逆に、

株価が、
その本質的価値を下回ったときには、
0.5対1、

としなければならないのだろうか。


これについては、

債券投資家は、
株価の異常な高安は、
十分に知っている。

それゆえ、
株式のブーム期には慎重に、
低迷期には大胆に行動することができる。


―という2つの条件を満たしているのであれば、
それほど問題にすることはないだろう。


しかし、

これは、
「言うは易く行うは難し」、
である。


債券投資家も人間である以上、
強気相場の熱狂や、
どん底の恐怖から、
逃れることはできない。


以上の理由から、

われわれは、

投資家に対して、

株価が高いときには、
株式レシオを高めにとるべきである、

と忠告することはできない。


こうした忠告が、
実行されないことは、
分かっているからである。


また、

弱気相場のときに、
その逆のことを勧めることもできない。


ゼネラル・ベーキングの例で示したように、

探す気さえあれば、
不況期でも、
通常のあらゆる基準をクリアできる、
魅力的な債券を見つけることができるからである。









参考♪



a_rise at 05:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
記事検索
QRコード
QRコード