―第2部 投資適格な優先株

2011年11月18日

P248 証券の形態・名称・法的権利


しかし、

こうした特徴を、
いくら繊細に分析しても、


非累積的優先株は、
累積的優先株よりも上位にある。

既発債のある優先株は、
それがない優先株よりも上位にある。

風俗産業の優先株は、
最も安全な投資対象である。


―といった結論を引き出すことは、
できないだろう。


還元すれば、

証券の形態、
名称、
法的権利は、

それほど重要ではなく、

個別銘柄の業績が決定的な重要性を持つ

ということである。


もし、

優先株に、
常に配当が支払われているならば、

それが、

累積的優先株、
または、
非累積的優先株、

の区別は何ら問題ではなく、

また、

優先株の契約上の権利が、
債券の権利よりも不利である、

といったことも、

実質的には、
何の意味もなくなってしまう。


例えば、

USタバコの、
優先配当に対する利益の倍率は、

1931年の不況期でも、
16倍を超えており、

さらに、

同社が、
多くの既発優先株を、
1株当たり125ドル以上で買い戻している、

という事実を考えると、

そこに累積条項が付いているかどうか、

といったことは何の意味もないだろう。


もちろん、

こうしたケースは例外的なものであり、

実際の投資という観点から見ると、

非累積的優先株の発行会社の業績が、
どれほど目を見張るようなものであっても、

不足の事態が起きても、
高い安全性を確保しようとするならば、

やはり、

非累積的優先株よりは、
累積的優先株を選ぶのが賢明であろう。


(例えば、

アメリカン・カー・アンド・ファンドリーの、
非累積的優先株[配当 7%]は、

1928年までの長期にわたり、

USタバコの、
非累積的優先株[配当 7%]より、

高値で売買されてきた。


アメリカン・カーは、

1929年までの過去30年間に、
一貫して配当を続け、

そのうち20年間は、
株価が100ドルを割り込んだことがなかった。


しかし、

1932年には無配となり、

それに伴って、
株価は16ドルに急落した。


同様に、

アソチン・トピーカ鉄道の、
非累積的優先株[配当 5%]も、

1901〜32年には満額配当を続け、

優良銘柄の地位を築いてきた。


そして、

1931年には、
史上最高値にあと50セントという、
108 1/4ドルをつけたが、

その翌年には、
35ドルまで急落し、

その次の年には、
3ドルに減配された。)









参考♪



a_rise at 03:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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