―第3部 特権付き上位証券のテクニカルな特徴

2012年01月31日

P362 ワラント証券の3番目のメリット


ほかの特権付き証券よりも、
有利なワラント付き証券のワラントは、

これまで述べてきたメリットのなかでは、
最も重要なものである。


例えば、

その会社の業績が好調で、
普通配当も増配され、

また、

普通株かも高値をつけている活況な市場の下で、

それぞれの特権付き証券の保有者には、
どのような選択肢があるだろうか。


利益参加証券の保有者

a. それを売却して利益を確定する

b. 引き続き保有して参加的利益を受ける



転換証券の保有者

a. それを売却して利益を確定する

b. 引き続き保有しても、
普通株の増配によるメリットは受けられない

c. 普通株に転換して利益を得ることはできるが、
上位証券の地位は失う



ワラント付き証券の保有者

a. それを売却して利益を確定する

b. 引き続き保有しても、
普通株の増配によるメリットは受けられない

c. ワラント権を行使して普通株を購入し、
その大きな配当を受け取る。

その場合、

普通株を購入するための資金として、
新たにおカネを用意するか、

そうでなければ、

主証券を売却して、
普通株の購入資金を調達してもよい。

いずれにしても、

普通株の高い配当を得るには、
普通株が持つリスクは取らなければならない


d. ワラントを売却して利益を確定しながらも、
主証券は引き続き保有する

(ワラントを直接売却する、

もしくは、

ワラント権を行使して普通株を購入したあと、
それを即座に時価で売却する)



上記のd の選択肢は、

ワラント付き証券だけにしかできない、
独自の特権であり、

転換証券や利益参加証券には、
存在しないものである。


これによって、

ワラント付き証券の保有者は、

投機的な部分(ワラント)から利益を得る一方、

主証券を保有し続けることで、
投資の地位も維持できるのである。


特権付き上位証券の購入者の関心は、
主に、
安全な投資という点に向けられているため、

(これらの投資家にとって、

特権から利益を得ることは、
二次的なチャンスにすぎない)、

このd の選択肢は、
極めて重要である。


保有証券をすべて売却する必要がないということは、
転換証券を引き続き保有できることであるが、

それに必要な資金は、
別に用意しなければならない。


投資家としては、

現在保有している優良証券を売却しても、
また、
次の証券を購入する必要があるために、

その代替手段として、
別の証券と交換するのである。


利益参加証券の保有者も、

その証券を売却して、
元本の利益を確定することはできても、

そのあとに、

再び、
どの証券に投資するのか、

という問題に直面することになる。











参考♪



a_rise at 05:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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